パンプスの種類を知って自分好みの靴を見つけよう

当コラムは昭和57年（1982年）創業のインペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。年間500種類以上販売している靴のなかから、外反母趾など足に悩みをお持ちの方でもゆったりと履けるエレガントな幅広シューズをご紹介しています。ショッピングサイトはこちらから

パンプスとは

つま先・かかと・足の側面が覆われており、履き口が広く足を滑らせるようにして履ける靴のことをパンプスといいます。

パンプスはもともと、舞踏会で踊る女性のために作られたのがきっかけといわれています。
ですから、足をキレイにみせると同時に、踊れるくらい歩きやすいものだったそうです。

こちらでは、パンプスの種類についてご紹介します。

パンプスの種類

パンプスには、いくつかの種類に分類されます。
例えば、ハイヒールはしばしばパンプスと混同されがちですが、パンプスの種類のひとつです。

一方で、ミュールはサンダルの一種ですのでパンプスには含まれません。

パンプスには、デザイン・ヒール・素材・トゥ・ストラップなどのバリエーションが存在しますので、個別に解説していきます。

• デザイン…プレーンパンプス、セパレートパンプス、サイドオープン、バックストラップパンプス、アンクルストラップ、オペラパンプス
• ヒール…ハイヒール、ローヒール、フラットパンプス、ピンヒール、チャンキーヒール、ウェッジソール、プラットフォーム、コーンヒール、フラットヒール
• 素材…本革、合成皮革、布、スウェード、エナメル、ビニール
• トゥ…オブリークトゥ、ラウンドトゥ、ポインテッドトゥ、アーモンドトゥ、スクエアトゥ、オープントゥ、プレーントゥ

デザインについて

パンプスの代表的な靴の形状、いわゆるデザインについてご紹介します。

プレーンパンプス

プレーンパンプスは、ストラップやリボンなどの装飾がないパンプスです。
一般的には、ヒールは高くないため、日常生活や仕事などの使用に適しています。

フォーマルな場面でもスマートな印象を与えることができ、長時間歩いたり履き続けたりすることが多いときにも重宝します。

セパレートパンプス

アッパー（足の甲を覆う部分）が、つま先とかかとで分かれているパンプスです。
肌の露出が多いため、脚長効果や美脚効果があります。

パーティーやフォーマルな場でも使え、大人っぽさとエレガントな印象を与えます。

サイドオープンパンプス

足の内側の土踏まず部分が開いた形状です。
セパレートパンプスに比べると足を覆う部分が多いため、歩きやすいです。
また、少しだけ足もとを開放しているので脚長効果とともに華奢見せ効果があります。

チラリと見える肌が、セクシーに感じます。

バックストラップパンプス

ストラップがアッパーから伸びて、アキレス腱部分を支えるようにして足首を固定するパンプスです。

ストラップ付きのパンプスはいくつかありますが、かかとがまるっきり覆われていないため美脚効果を引き立たせます。

アンクルストラップパンプス

ストラップがつま先側から伸びるバックストラップパンプスに対して、アンクルストラップはかかとからストラップが伸びています。

アンクルストラップパンプスは安定性が高いので、ヒールが高くても履きやすいです。

オペラパンプス

甲にリボンなどの飾りが付いた紳士のドレスシューズを、女性用に改良したパンプスです。
エナメル素材で作られるのが一般的で、音楽界や舞踏会、晩さん会でも履くことができます。

ヒールが低いので歩きやすく、上品さを演出します。

ヒールについて

ヒールとは、パンプスのかかと部分を指します。

ヒールには２つの意味があり、ひとつはヒールの高さ（かかとの高さ）を表す場合、もうひとつがヒールの形状や種類を表す場合です。

例えば、「５cmヒール」「ヒール３cm」など数字を含む場合は、ヒールの高さを表します。
一方、「ハイヒール」「ローヒール」「チャンキーヒール」などはヒールの形状や種類を表します。

こちらでは、ヒールの形状について代表的な種類についてご紹介します。

ハイヒール

明確な定義はありませんが、一般的に７cm以上のヒールのことをハイヒールと呼びます。
ハイヒールは、パンプスに限って使われるわけではなく、ミュールやブーツでもかかとの高いものはハイヒールといいます。

ハイヒールは、脚長効果があり、美しい足もとを演出します。

ローヒール

こちらも明確な定義はありませんが、一般的に３cm以内のヒールのことをローヒールと呼びます。

歩きやすく足が疲れにくいため、長時間靴を履くときに向いています。

フラットヒール

ヒールがない、フラットな形状で靴底がぺったんこになっています。

歩きやすいので、無理なく長時間履くことができます。
デザインも豊富で、カジュアルな装いからフォーマルな装いにまでマッチして、幅広いシーンで活躍します。

ピンヒール

ハイヒールの中でも、鉛筆のようにヒールが細く高いのがピンヒールです。
美脚効果が抜群で、大人っぽさを演出します。

それゆえ、足もとが不安定で、履きなれてないと歩きづらさを感じます。

チャンキーヒール

通常のヒールに比べて、ヒール部分が太めになっています。
安定感があるため、脚長効果を保ちつつ歩きやすくなっています。

カジュアルさを感じさせるヒールです。

コーンヒール

アイスクリームのコーンのように円錐形で地面に向かって細くなっているのが特徴です。

チャンキーヒールに比べてエレガントな印象を持つとともに、安定感があります。
フォーマルな場面でも活躍します。

ウェッジソール（ウェッジヒール）

靴底が真っ平になっています。
着地面積が広いため、安定感を出しつつ、美脚効果があります。

カジュアルさを感じさせるヒールです。

プラットフォームソール

プラットフォームソールは、靴底に厚みが加えられた形状をしています。
「厚底」とほぼ同意義で、美脚効果がありつつ安定感があるので歩きやすさを併せ持っています。

素材について

こちらでは、パンプスの主な素材についてご紹介します。
素材によって、履きやすさやお手入れ方法が異なります。

本革

牛や馬、ヘビやワニなどの革を使った素材です。
使うたびに足に馴染んでいくので、歩きやすい素材です。

お手入れ次第では長ければ10年近く使えるものあり、そのため価格も高く設定されています。

合成皮革

布地に合成樹脂を塗布して、天然皮革のように加工した素材です。
本革の質感（高級感や重厚感）を忠実に再現しているものもあり、見分けが付かない場合もあります。

ただし、耐久性が低く劣化が早いため長持ちしませんが、価格は抑えられています。

布

布製のパンプスは、冠婚葬祭などフォーマルなシーンで求められることが多いですが、日常的に履く素材としても重宝します。

通気性に優れているので蒸れにくく履き心地が良いですが、水や汚れなどには弱いので雨の日には履くのを避けるなど注意が必要です。

スウェード

なめした革の裏側を起毛させた素材です。
表側を起毛したものは「ヌバック」といいます。

細かい凹凸感があり、温かみや上品さを感じさせるので秋冬に人気です。

本革ではなく合成皮革で作られたものもあります。

エナメル

エナメル塗料を塗って光沢感を出した素材です。
エレガントな雰囲気を醸し出すので、華やかなシーンにぴったりです。

一方、ひび割れやシワができやすく、取り扱いには注意が必要です。

ビニール

合成樹脂を加工した素材です。
透明感を出したり、軽量感を演出したりできるため、春夏に人気です。

価格が安いというメリットがあるものの、放湿性、吸湿性、耐久性がありません。

トゥ（つま先）について

靴のつま先を「トゥ」と呼びます
トゥの形によって足もとの印象は大きく変わります。

こちらでは、パンプスの代表的なトゥをご紹介します。

ラウンドトゥ

つま先が丸みを帯びた形状になっています。
流行に左右されないベーシックなタイプのため、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。

オブリークトゥ

ラウンドトゥのように丸みを帯びていますが、親指側が一番長く、小指にかけて短くなるようにカットされています。

ラウンドトゥと同じく、足指の中で親指が一番長い「エジプト型」の足の人に合います。

ポインテッドトゥ

つま先が尖ったような形状をしています。
シャープなつま先が女性の足を美しく見せる効果があり、大人っぽさを演出するといった理由で長く愛されています。

次に紹介するアーモンドトゥと同じく、足指の中で人差し指が最も長い「ギリシャ型」の足の人に合います。

アーモンドトゥ

つま先がアーモンドのように細くなっており、ラウンドトゥとポインテッドトゥの中間のような形状です。
ポインテッドトゥほど足先がシャープになっていないので、大人っぽさは控えめでふんわりとしたかわいい印象を与えます。

スクエアトゥ

つま先が四角く、真横にカットされたような形状です。
女性らしさやエレガントさといった印象が薄く、スーツを着るようなビジネスシーンに合います。

「スクエア型（ローマ型）」と呼ばれる、足指の長さがほぼ均一の形をしている人の足に合います。

オープントゥ

オープントゥは、つま先が覆われていないデザインを指します。
ミュールやサンダルで使われることが多く、春夏秋でよく履かれるイメージです。

プレーントゥ

プレーントゥは、リボンやビジューなどの装飾がないタイプです。
こちらもオープントゥと同じくデザインを指す言葉で、ラウンドトゥやスクエアトゥなどの形状を指しているわけではありません。

サイズ選びのポイント

足には足長（そくちょう）だけではなく、足囲（そくい）や足幅（そくふく）といったサイズがあるのをご存知でしたか？

足長（そくちょう）	足囲（そくい）	足幅（そくふく）
指先の最も長いところから、かかとの最も出っ張ったところまでの長さ。いわゆる一般的な靴のサイズ	一番幅の広い、「親指の付け根」と「小指の付け根」を一周取り巻いた長さ	一番幅の広い、「親指の付け根」と「小指の付け根」を結んだ直線

例えば、足長23.5cmのパンプスでも足囲・足幅は商品によってこれだけ違いがあります。

商品	足幅	足囲
Ａ	10.0cm	23.9cm
Ｂ	7.9cm	24.5cm
Ｃ	8.0cm	21.4cm

足長だけ合わせても自分の足に合った靴とはいえません。
自分の足に合ったパンプスを選ぶように心がけましょう。

パンプスにまつわるトラブルと対処法

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